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株式会社ネオナチュラル 代表取締役 高柳昌博様 インタビュー

更新日
2020.3.19

企業活動は社会活動です。自分たちが考える、社会の幸せな姿を目指して、商品販売の枠を超えて活動をひろげている会社も少なくありません。
今回は、人や環境に優しいオーガニックコスメを展開する株式会社ネオナチュラルの代表取締役である高柳昌博さんに、製品への想いや、新法人を立ち上げて取り組んでいるプロジェクトについて、お話を伺いました。

娘のアトピーケアを考えて生まれたスキンケアコスメ

-御社はもともと、設計コンサルタント会社として設立されたそうですね。高柳さんご自身も建設コンサルタントをされていたそうですが、なぜ現在のように、オーガニックのコスメや日用品を取り扱うようになったのですか?

 高柳氏:

約25年前、私の娘がアトピーになり、何とか治してやりたいという思いで1個の石けんを作ったのが始まりです。その石けんの評判が口コミで広がり、次は化粧水を作ってほしいという声をいただき、どんどんラインナップが増えていきました。そこから、単に素肌を美しくすることだけでなく、心身ともにすこやかであることや、元気で明るい生活も応援するというのを企業理念に掲げています。

―今回、新しいスキンケアシリーズNatures for(ネイチャーズフォー)を発売されましたが、どんな思いを込められたのですか?

高柳氏:

開発にあたっては、単なる肌にやさしいオーガニックコスメではなく、10年、20年後の肌のことまで考えた、「長期的な美しさ」を目指していく製品にしようと考えました。さらに、自分を大切にしたすこやかな暮らしから生まれる「根幹からの美しさ」まで目指し、2年の歳月をかけて開発しました。

―商品の魅力はどんなところにありますか?

高柳氏:

弊社の全製品について言えることですが、どれも一時的・表面的な美容効果や効能を狙ったものではないということです。例えば即効性があり、強い効果がある成分が入ったものは、一時的には美しくなったかのように見えますが、その結果、肌のしくみを壊し、根本的に素肌を美しくすることはできません。

ネオナチュラルの製品は、肌の上にすむ約1兆個の常在菌に着目し、常在菌のバランスを整え元気に働かせることで、根本から素肌を元気に、すこやかにすることを目指しています。

-これまで携わってこられた商品で、爆発的にヒットした商品はありますか?

高柳氏:

Natures for(ネイチャーズフォー)の前身であるLar(ラー)ネオナチュラルシリーズは大変人気で、中でも12年前に発売した化粧水「ヒーリングローション」は、数々のコスメ賞を取りました。この化粧水は現在も成分を全く変えずに販売しています。

 

美を根幹からサポートするプロジェクトを始動!

―2020年4月に、新たに一般社団法人を設立し、「次のキレイへプロジェクト」を始動されるそうですが、これはどんなプロジェクトなのですか?

高柳氏:

多くの女性の声を直接聞き、とても強く感じてきたのが、女性の皆さんが元気に生きがいを保ちながら生活していくのは、なかなか厳しい社会だ、ということ。特に20代~40代の女性の皆さんの環境はとても厳しいと感じます。お仕事を頑張っていかれる方はキャリアアップによる大きな環境変化がありますが、日本の社会は残念ながら女性にとって良い労働環境が整っているとは言えません。また、ご結婚、出産、子育てなどを経験される方はライフステージによって状況変化が大きく、男性と比較してお仕事、家庭、子育て、趣味などのバランスを保つことがとても難しいのが現状です。

こんな現状を打開して、女性の皆さんがもっと生き生きと生活できるようになれば、日本全体の幸福度は上がって、さらに明るい未来につながって行くのでは、と考えるようになりました。

もともとネオナチュラルでは、スキンケア製品をお届けする以外に、健康的な生活に役立つ日用品や、健康を支えるための健康食品、さらに自社有機農場での農作業の体験会、自然観察会など、様々な活動や、未来の私たちの生活を守るための植林や自然保護活動などを10年ほど前から行ってきました。そして美容、健康や栄養、運動など多くの専門家の皆様とのつながりも多くなっています。

これから、これらの活動を拡大し、もっと多くの専門家の皆さんと協力して、女性の皆さんが生き生きと生活していくお手伝いが出来たら、絶対に皆さんが喜んでくれるはず!

そんなシンプルな考えでに「一般社団法人次のキレイへプロジェクト」を設立しました。

プロジェクトでは、美の習慣を身につけるまでをサポートし、一緒に根幹のしっかりした美しさを育むことで、10年、20年と長期的で明るく豊かな未来につなげていきます。

女性が美しくあると、周囲の人もそれに影響されて輝き出し、社会が良くなり、ひいては自然を慈しむ心の醸成にもつながります。そんな美しさの循環を生み出すのが、本プロジェクトの目指すところです。

―このプロジェクトで大切にしていることや、目指していることを教えてください。

高柳氏:

素肌のすこやかさに関しても、美しくあることに関しても、「本質的」であることを大切にしています。

目指すのは、ネオナチュラルの理念をよりたくさんの方にお伝えすることです。プロジェクトを通して、自社農場を全国に作ったり、イベントを開催したり、様々な活動を行っていく予定です。

 

海外進出へは素材が課題

―海外での商品販売については、どのような状況ですか?

高柳氏:

これまでに、中国での販売実績があります。今後はアジアでの販路拡大に注目しており、期待を寄せています。

―海外進出において、障壁と感じていることはありますか?

高柳氏:

地域によっては、使用できない自然素材などがありますので、そちらが障壁となることがあると思います。

 

10年、20年先の美しさを見据えて

―最後に、小売店様、バイヤー様へのメッセージをお願いします。

高柳氏:

ネオナチュラルの新シリーズ「Natures for 」は、肌質・年齢問わずお使いいただける、全く新しい美の基準を持ったオーガニックコスメです。単にオーガニック成分を配合することや、一時的な美容効果を狙ったものでもありません。10年、20年先もお客様の美しさを支える製品やサービスをお届けしていきたいと思っています。

また、「次のキレイヘプロジェクト」でも、全国の女性の美しさと元気をサポートし、明るい社会、そして美しい自然環境作りに貢献できればと思っています。

―本日は、ありがとうございました。